初心者プログラマーはどんな本を読めば良いのでしょうか?
ものすごい量の書籍やWebサイトが存在する昨今、どうやってプログラマとしてスキルアップをしていくのか。選択肢が多すぎるため、情報に溺れてしまいどうすれば良いのか分からなくなってしまいがちですよね。
ただ、環境は大きく変わっていますが、プログラマ及びプログラミングに関する本質は大きくは変わっていないと言えます。何故なら求められていることには変化が無く、”動くコード”を生産することだからです。
開発言語(C・Java・Pythonなど)、開発環境(フレームワーク)、実行環境(サーバ・モバイル・クラウド・IoT)が変わるごとに、新たな言葉やパラダイムが生み出されてはいますが、それはそれとしてプログラマに求められることは必要な関数を生み出すこと。そのために環境を熟知する必要がありますし、効率的に開発を進めるための方法論も知らなければならない。品質を担保するために、将来的な拡張に耐えられるように、可読性を良くするために、テスタビリティを高めるために、独立性を高めるために、などなど様々なことを考慮する必要がありますが、まずは動くコードを書くこと。これにつきます。
とりあえず動くコードが書けるようになるためには、あえて出版まで時間がかかる書籍を読むより、その場でアクセスすることが出来るWebの情報にあたる方が、ずっと効率が良いでしょう。ただしWeb上の情報は玉石混交なため、良し悪しを自分で判断する必要はあります。
逆に書籍で読んで身につける内容は、いわゆるテクニック集のようなものより、時代の変化に淘汰されずに生き延びてきた本質的なことが良いと感じます。そう言った書籍取り上げてみました。
一冊づつ見ていきましょう。
考え方・世界観
ここでは、プログラマとしての考え方や世界観、知っておくべき知識などの書籍を取り上げます。
プログラマーは世界をどう見ているのか
2ちゃんねる創設者西村博之氏、通称ひろゆきが著者であるこの書籍。本書はプログラミングをまったく経験していない初心者向けに書かれていることから、解説が非常に丁寧で読みやすいのが特徴です。プログラミングを学ぶ上で身につけておくべき思考術や基本的な知識や文法をこれ1冊でまるごと学ぶことが出来る非常に稀有な書籍になります。
考える技術・書く技術
内容としてはかなり難しいのだが、プログラミングを学ぶ以上に、ビジネスマンとしての技術の底上げとなる考える技術・各技術について書かれた本です。
文章を書くことの難しさや面白さ、重要さを教えてくれる。論理的思考力や問題解決の基本的な原則を学ぶのに最適な書籍と言えるでしょう。
現場で困らない! ITエンジニアのための英語リーディング
プログラミングは英語圏で発明され発展してきたものであり、質量共に英語での情報量が圧倒的に多く、英語が読めることによるメリットは計り知れません。
そのためのノウハウや勉強の仕方などが書かれているこの本は、プログラミングの次に身に付けなくてはいけないスキルに気づかせてくれる良著です。
基礎から学ぶ チーム開発の成功法則
もう一冊。こちらはチームビルディングに関する書籍となります。ソフトウェア開発は一人では出来ません。チームの規模は開発プロジェクトごとに様々ですが、チーム開発が基本となります。それだからこそ、チームでの立ち振る舞いや成功へと導く方法などを知っておくことは非常に重要なことです。
プログラミング実践編
ここでは所謂コーディングのレベルアップ・スキルアップに関する書籍を取り上げます。
リーダブルコード
この本はプログラマーとして美しいコードを書くための原則を解説しています。
美しいコードとは何か。誰にとって美しいのか。それによってどういった利点が生まれるのか。保守性の高さとは、変更しやすいプログラムとは。そういった一段上の視点でのプログラミングが出来るようになるために、是非読んでおきたい書籍です。
プリンシプル オブ プログラミング3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則
こちらもコードの書き方にフォーカスした内容の書籍です。とりあえず動くプログラムが書けるようになったら、ワンランクステップアップするために、この書籍に書かれていることを実践出来るようになりましょう。
概念だけしか書かれておらず、サンプルコードがないのが残念。
新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道
まさに古典と言える名書が新装版となって復活。プログラミング道を極めたいのであれば、絶対に読んでおいた方がいい書籍です。
如何でしたでしょうか。書籍から学びたい内容というのは、本質的な気づきにつながるものが多いもの。紙のままじっくり読むのも良いですし、ふとした空き時間などに振り返りに使えるように電子ブックとしておくのも良いでしょう。
良書ですので、一度読んで終わりでは無く、何度も読み直してその度に新しい気づきが得られる、そういった味わい深い名著ですから、じっくりと付き合っていきましょう。
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