こんにちは。こちらでは、転職面接前にやっておいた方が良いことをまとめてみましょう。
思い立ったら面接というのも、勢いがあって大変に宜しい事ではありますが、自分のキャリアはじっくりと考えてより良いものにしたいもの。転職までに少し時間を取ることが出来るのであれば、より良い条件で転職するために、事前にしておいた方が良い事をみていきましょう。
IT・プログラミングに関する知識
未経験ということは知識もあまり持っていないケースが多いでしょう。その場合、あなたが新たな職種に不安なのと同じくらい、採用する側もあなたがきちんと仕事が出来るのか心配に思っていることでしょう。その場合、お互いの不安を払拭するために何が出来るかを考えてみます。
試験を受けて資格を手に入れる
一般的に知識を証明するためには、資格を取得することが最もわかりやすい指標となります。
ITエンジニアになるためにおすすめの資格は、”ITパスポート”と”基本情報処理技術者”となります。どちらもIPAという経済産業省傘下の独立法人である情報処理推進機構が認定試験をしており、非常に知名度の高い国家資格となっています。
IT業界にいれば誰でも知っている資格のため、採用側に安心感を与えられますし、試験勉強の内容自体も、業務上知っていることが大前提となりますので、特にIT業種に初めてチャレンジするのであれば、是非資格取得を目指して勉強をして下さい。どちらもそんなに難しい試験ではありませんので、しっかり対策すれば合格することができますので、心配しなくても大丈夫です。
ITパスポート
ITパスポート試験は、IPAが実施する情報処理技術者試験の試験区分の中では、最も難易度が低い「レベル1」に位置づけられており、ITを利活用するすべての社会人が対象となっている資格です。
これからITエンジニアになるにあたり、この資格の所有の有無はそこまで重要とはされませんが、知識として知っていることは必須となります。
こちらと次に説明する基本情報処理技術者試験はCBT方式という試験形式であるため、都道府県ごとに試験地が決められ毎週土日に実施されていますので、希望するタイミングに空きがあればすぐに受験をすることが出来ます。ご希望の日時を事前に予約し、計画的に試験を受験しましょう。
取得に必要な勉強時間は、一般的に100-150時間程度と言われています。
基本情報処理技術者
基本情報処理技術者試験も、IPAが実施する情報処理技術者試験の一つで、難易度は「レベル2」に相当します。ITパスポートと比較して難易度が高く、プログラミングやアルゴリズムといったより実践的な知識が要求されることから、基本情報方技術者試験では「ITを作る側」の知識が問われるのです。
ITエンジニア未経験なのであれば、まずこの資格の取得を目指して勉強することが、転職についてもその後の仕事についても非常に有用ですので、是非この資格取得を目指して下さい。
IPAから過去問が回答付きで共有されていますので、古本でも良いので参考書1冊+過去問をひたすらやり込むことで十分に試験には合格できます。
取得に必要な勉強時間は、一般的に200時間程度と言われています。
プログラミング経験
転職しないとプログラミングの経験なんてできない、と思われますか?
決してそんなことはありません。プログラミングの世界というのは、パソコンさえあればすぐ始められるほど、身近にあり簡単です。そんな取り組むハードルの低いプログラミング環境についてお伝えします。
VBA
身近なプログラミングの一つ目としてVBA(Visual Basic for Application)を取り上げます。これは、Word, Excel などのMicrosoft Office製品に組み込まれているプログラミング環境です。一般的にマクロと呼ばれたりしますね。簡素なものに思われがちですが、これは非常にリッチなプログラミング環境の一つです。
必要な環境:Microsoft Office
Python
こちらも昨今よく聞くプログラミング言語です。AI系のライブラリが充実していることからAI研究者の中で非常によく使われていますが、Webサーバのサーバ側のプログラムを書いたりと非常に多岐にわたる使い方が可能な言語です。WindowsであればPythonの言語環境をインストールすれば使うことができますし、MacOS, Linux などでは標準インストールに含まれていますのですぐ使い始めることが出来ます。
必要な環境:Python 環境(Windows 10/11 ではインストールが必要)
他にも様々なプログラミング環境がありますが、手早く始められ、参考文献にWebですぐ当たることが出来て、転職にも有利なのはこちらの二つだと思います。
次は一般的ではありませんが、”プログラミングってよく分かんない”という人におすすめする、目で見て結果がわかる環境です。
SBC (Single Board Computer)
SBCとはいわゆる小さなコンピュータ。ここにインターフェースが付与されており、そこにLEDやカメラなどを繋いで、それをプログラムからコントロールすることにより、自分の書いたプログラムが動く様子が目で見てわかるという面白いガジェットです。
こちらも様々な種類がありますが、大きくArduinoとRasberry Pi の二大潮流があります。Arduinoは1000円程度から購入出来る環境で、プログラミング言語はC/C++になります。Rasberry Pi は5000円から10000円程度と若干高価で、一般的に使われる言語はPythonですが、C言語や他の言語も使うことが出来ます。
こちらは少しハードルが高くはなりますが、自分が書いたプログラムの動作が目で見てわかるため、非常にわかりやすくお勧めです。
ここまで読んできて「勉強なんてやだな」と思われましたか?
もしそうであれば、ITエンジニアには向いていないかもしれません。
IT業界はご承知の通り非常に変化の早い業界であり、常に変化への対応が求められます。それを楽しんでやるくらいの心構えでないと、長く仕事を続けてキャリアを高めていくことは難しいと言わざるを得ません。
ただそれを続けた先には、無限の可能性があると言っても過言ではありません。少しでも興味があるのであれば、是非一度挑戦してみて下さい。きっと素晴らしい世界が待っていることと思います。
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